ERな人 VOL.19 山本 莉昌子 (フリーランスPR)

 ERな人 VOL.19 山本 莉昌子 (フリーランスPR)

photo, text, edit by NAOKI KUZE

 

1906に創業したアメリカンワークワークブランド”SMITH’S AMERICAN”(以下スミス)。1970年台 に日本で流通するとリアルワーカーからアメカジフリークまで、ジャンルレスに様々な人々に愛さ れ続けてきたブランドです。このウェブマガジン「ERな人」では、そんなスミスを身にまとった 現代で様々な役割を持ち活躍する”ERな人”達の仕事やライフスタイルをご紹介していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーフリーランスPRになったきっかけを教えてください。

山本 莉昌子(以下山本): 良いモノを良いカタチで世の中に広めることができるPRというお仕事が 本当に好きで、以前勤めていたアパレルブランドでアシスタントから正式にPRになったタイミングぐらいからずっとこのお仕事を続けていきたいと思っていたんです。でもひとつのブランドに縛 られて活動することが少し窮屈にも感じてしまうようになってしまって。私はファッションだけじゃなく美容や料理、旅行なども大好きで、ライフスタイル全般にこだわりを持っていたので、ア パレルだけをPRしていたことに違和感を感じてしまって、いつかフリーランスで自由に活動して いきたいなとも思い始めたんです。

 

 

 

 ーそこから独立されたんですか?

山本: いえ、そこから数年経ってブランドが終了してしまうことになって、そのタイミングで「独立しよう」って思って退社したんですが、とても良い経験を積ませてもらった反面、一つのブラ ンドで活動をしていたこともあって私には、一つのブランドの世界での物差ししかなく、自身の 経験値がフリーランスで活動するにはまだまだ厳しいなと気づいたんです。独立はまだできないな と感じてしまったんです。退社はしていたので少しお休みしながら今後の活動についてゆっくり模 索していたところに縁あってミュラー オブ ヨシオクボPRをさせていただけることになったんです。

 

アフリカンバティックのトップス (ヴィンテージ) / デニムギャザースカート (スミス) ¥15,400

 

 

ーもう一度ブランドに所属されたんですね。

山本: はい。ここでの経験が私をとても成長させてくれることになったんです。今まで私はレ ディースをメインにPRをしていたんですけど、ここではメンズ・レディースもあるし、ブランドにもいくつかラインが分かれているし、ご夫婦で経営されている会社で人数も決して多い会社では なかったので、PRの範疇を超えて自由に様々な業務を経験させていただきました。PR業務だと ECサイトの運営も全部任せていただいてましたし、ヨシオクボはパリコレにも参加しているの でショーの運営にも携わることができたので、そうした様々な経験を得る中で出会いも多く、人 脈も一気に広がっていくのも実感しました。そのタイミングで「ここで頑張ればフリーランスでいずれは活動できるようになれるかも」と思って、4年ほど従事させていただきました。

 

 

 

ーついにフリーランスに転向される時がきたんですね。

山本: 「よし!フリーランスになろう!」って思ったんですけどまだなんです()ミュラー オブ ヨシオクボを卒業させていただくタイミングで、とある会社から新規ブランドの立ち上げのオファーをいただきまして。私自身はまた社員になるつもりはなかったんですけど、その会社の代表 の方が、他の活動を自由にしても良いという条件で正社員にならないかと声をかけてくださった んですよ。いわゆる副業がOKという条件だったのでフリーになった時のリスクも軽減できるなと も思ったので再び社員として入社しました。そして副業という形で個人で様々なプロジェクトに 携わりつつ、会社ではPRとしてブランドの立ち上げに参画しました。立ち上げから2年が経った タイミングで、やっぱりもっと自由に活動をしていこうと決心し今年の3月から業務委託という形 に切り替えてもらい、ついにフリーランスとして活動をすることになりました。24歳からPRに携わって今私は32歳なので8年ほど下積みをして今に至ります。あっという間でしたね。

 

ーいざフリーランスに転向してみていかがでしょうか?

山本: めちゃくちゃ楽しいですね。私、実は妊娠してるんですけど、仕事も身体的にも大きく環境 が変わったんですけど、妊娠しても変わらずお仕事をいただけるし、妊娠しても仕事を止めずに変 わらずキャリアも経験も積むことが出来ているので本当に楽しいですね。PRとしてのプロ意識が あるのでインスタグラムなどであまりプライベートなことなどを発信しないので、結婚や妊娠のこ となども触れたりしていなかったのですが、フリーランスになったことで新たな発信などしてい きたいなと思ってますし、今後色々と私自身の表現の仕方も変わっていきそうですね。

 

基本的には仕事も遊びもアウトドア派だが週に一度だけ家にから出ない日を作っているそう。

 

 

デスクの壁にはエコー写真が飾られている。

 

 

ー今後はどんな活動をしていきたいですか?

山本: 私自身の環境もどんどん変わってきましたし、冒頭でも触れていますがライフスタイル全般 にこだわりがあるので色々とPRの活動の幅は広げていきたいです。例えば旅行関連やホテルなど のPRなんかにも携わってみたいなと思っていますし、あとは食にまつわることにも関わってみた いなと。私今まで食に関しては全然興味がなくて「食べられたら何でもいいや」ぐらいのスタンスだったんですよね()

ー食にこそめちゃくちゃこだわりを持ってそうだったので意外すぎます(笑)

山本: やっぱり妊娠したことが大きくて、私が口にするものがお腹の赤ちゃんの栄養にも直結する ので添加物も気にするようになりましたし、外食を控えるようになったりしました。妊娠がきっ かけで食への興味を持つようになったので、今まではアパレルメインのフィールドで活動をしてい ましたが、今後は様々なフィールドで活動ができるようになりたいです。私はご縁とタイミングをとても大事にしているので、フリーランスで活動していく中でそういった巡り合わせがあればど んどん新しいことにもチャレンジしていきたいですね。

 

 

フリンジキャミソール (イザベルマラン) / デニムギャザースカート (スミス) ¥15,400 / サンダル (グッチ)

 

 

 

 

山本 莉昌子 @yama_riyo

フリーランスPR

セレクトショップやデザイナーズブランドなどでPRとしての経験を積む。現在はフリーランスPRとして、ファッションの他、美容やライフスタイルなどさまざまな分野のPRを担当している。