ERな人 VOL.62 勝山 龍一 (Freelance planner/ MOUNTAIN PARKING Director)


ERな人 VOL.62 勝山 龍一 (Freelance planner/ MOUNTAIN PARKING Director)

photo, text, edit by NAOKI KUZE 

 

1906年に創業したアメリカンワークブランド”SMITH’S AMERICAN”(以下スミス)。1970年台に日本で流通するとリアルワーカーからアメカジフリークまで、ジャンルレスに様々な人々に愛され続けてきたブランドです。このウェブマガジン「ERな人」では、そんなスミスを身にまとった現代で様々な役割を持ち活躍する”ERな人”達の仕事やライフスタイルをご紹介していきます。 

 

ー長年インテリアをメインとしたPRの活動をされていて、3年ほど前に独立をされたとのことですがそのきっかけを教えてください。

勝山 龍一 (以下勝山): 服飾の専門学校を卒業してからベイクルーズにアルバイトで入社してから正社員になりずっとベイクルーズ1本で勤めてきました。初めはアパレル部門で販売をしていたんですけど、会社でインテリア部門が立ち上がることになり、その立ち上げからずっとPRとして参画してきたんですが、30代後半の年になってようやく、会社の外の世界のことも知らないとまずいなっていう心境の変化があったんです。そのタイミングで以前までお仕事させてもらっていたキャンプ場のPRのお仕事のお話をいただいたりしていて、まさに新たなご縁だったので「一度、今までと違うことをやってみよう」と思ったのが独立のきっかけですね。

 

ー働き方に変化も多かったのではないでしょうか?

勝山: そうですね。特にキャンプ場の仕事は山梨だったので東京と山梨を行ったり来たり。キャンプ場なので山梨で宿泊することも多くまさに2拠点での活動だったので、初めは慣れるまで時間の使い方に苦戦しましたね。やがてその時間の使い方も楽しめるようになりましたが。

 

インテリアのPRをされている勝山さんのお部屋にはたくさんのアートピースが気取らずに飾られている。こちらのアートは”MOUNTAIN PARKING”のグラフィックを担当したHisayuki Hiranuma氏の作品。

 

ー最近では”MOUNTAIN PARKING”というご自身のブランドを始められました。こちらはどのような経緯でブランドをスタートしようと思われたんですか?

勝山: 今まではインテリアやキャンプなどのアウトドアにまつわるPRや企画プロデュース、コンサルティングを生業にしてきたわけなんですけど、2年間携わっていたキャンプ場の契約が終了したことで、独立してからちょうど3年目だしまた新しいことを始めてみようかなと思ったんです。もっと商売のことを知りたいなと。今までは所属していたブランドやクライアントのブランドをPR目線で様々なサポートをしてきた訳ですけど、自分でブランドを1から立ち上げてやってみたらまた違うところが見えるんじゃないかなっていう感じで。そんなに大きなマイナスにならない程度の出資でまずはやってみようと。やっぱり、せっかくフリーランスなんだから、今のうちに出来ることをやっておこうというか。来年になったらもしかしたら会社員に戻るかもしれないし、また違う何かになってるかもしれないから、そん時に今しかできないことをやっておこうっていうので、僕は山と車が好きだったから、なんかそれを掛け合わせたことみたいのをやってみようかなっていうのがきっかけですね。

”MOUNTAIN PARKING”というご自身のブランドを運営する動きは、今までのお仕事と比べてかなり違った動きだと思うんですが、ブランドを実際に始められた感想を聞かせてください。

勝山: 自分の手の届く範囲でやってるんで、物が上がってきてやっぱ気分上がるし、自分でECサイトも立ち上げてやってるんですけど、発送する時に買ってくれた方に一言添えて梱包したりとか、今までずっとやってきたことを改めてちゃんとやってる感じがして、それがすごい楽しいですね。

ー野外イベントにも早速色々と出店されたりしているようですね。

勝山: PRメインだった頃とお仕事の誘われ方が変わって新鮮なんですよ。行ってやってみることがいいかなと。今年は今まで以上にやってみようの年ですね。ブランドを始めたことで出会う人とか繋がる人も、自分が今までやってきた領域と違う人たちとも会えるから、仕事面で楽しみがますます増えましたね。

 

ー勝山さんにとってのワークスタイルのこだわりを教えてください。

勝山: とりあえずはもう動きやすさが1番ですね。自分の体型的にタイトなものが苦手なのでトップスにしてもボトムスにして身に着けるものは何より動きやすさと、あとは気張らない服が好きですね。ラフに着ることが出来るとか。その点SMITH'Sのコーデュロイのペインターパンツは肌触りもソフトだし、ワークパンツらしいタフさも兼ね備えているから街でも山でもシチュエーションを選ばなくて良いんですよね。

  LES HALLES  PAINTER / BEIGE

ー勝山さんの今後の展望を聞かせてください。

勝山: ぶっちゃけて言うと特に展望って言えるほどのヴィジョンはないんですよ。もう目の前のことに必死だし()。でも”MOUNTAIN PARKING”をやることで、僕が今まで経験をして来なかった体験や出会いが色々と起きてきそうなので、とりあえずはこの”MOUNTAIN PARKING”をもうちょっと広めて行きたいなと思っています。フリーランスのプランナーとしての動きは引き続き携わっているインテリアブランドをはじめ、お取引しているブランドさんと一緒に成長していけるようにサポートしていければなと思っています。

 

勝山 龍一 @ryuichi_katsuyama

Freelance planner/ MOUNTAIN PARKING Director

フリーのPRやプランナーとして、アウトドアやインテリア、ファッションなどライフスタイル全般の幅広いブランドをPRやプランニングしている。最近は渋沢栄一の帽子ブランド、【Tokio hat】のディレクションに携わり、ディレクションした帽子が、917日までマクアケで受注中。また、自身でガレージブランド【MOUNTAIN PARKING】をイベント販売やオンラインショップで展開している。

 

 

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