ERな人 VOL.40 須藤 勇介 (MILKTEA SERVICE)

ERな人 VOL.40 須藤 勇介 (MILKTEA SERVICE)
photo, text, edit by NAOKI KUZE

 

1906に創業したアメリカンワークブランド”SMITH’S AMERICAN”(以下スミス)1970年台に日本 で流通するとリアルワーカーからアメカジフリークまで、ジャンルレスに様々な人々に愛され続けてきたブランドです。このウェブマガジン「ERな人」では、そんなスミスを身にまとった現代で 様々な役割を持ち活躍する”ERな人達の仕事やライフスタイルをご紹介していきます。

 

ー正直、世の流れとしてはコーヒースタンドやレトロ喫茶が流行っていたり、コンビニなんかでも各社コーヒーを打ち出していると思うのですが、なぜミルクティーのケータリングサービ ス”MILKTEA SERVICE”を始められたのでしょうか?

須藤 勇介 (以下ストユウ): 元々僕は渋谷の神南にあるミルクティーが名物の喫茶店ケニヤンで8年半ほど働かせてもらっていたんですけど、ケニヤンではアパレル会社・出版社・放送局など様々な会社さんからケータリングを依頼されることも多かったんですけど、当時のケニヤンのメンバーがケータリングの担当をあまりしたがらなくて()。それで僕はお店以外の場所に出向いて仕事をするのも好きだったことも高じてケータリングの担当をする機会が多かったんです。24歳からケニヤンで働いていたんですけど将来的に独立することは視野に入れて働いていたものの、初めはどんな仕事で独立するかすら見えていなったんです。ミルクティーが流行りそうだから独立しようって考えでもなかったので、ケニヤンでミルクティーを作り続けた結果、そのケニヤンでの活動の延長線上に現在活動している”MILKTEA SERVICE"がありますね。

 

 

取材日は池尻にあるGENTILにて開催されていたアパレルブランド”sunroof”POP UP会場にてケータリングを提供していた。

 

ー独立される時にお店を始めようとは考えられなかったんですか?

ストユウ: 独立してもそもそもお店を開くための予算がなかったっていうのが一番大きい理由なんですけど、ずっとケータリングを担当させてもらっていたこともあってミルクティーのケータリングの需要が意外とあるんじゃないかと考えていたんですよ。だから初めはバイトしながらケータリング事業をやってみようかなっていう軽い気持ちだったのでお店を開くっていうのは選択肢に入っていなかったんです。

ー準備期間はどれくらい掛けられたんですか?

ストユウ: 3ヶ月ぐらいですね。その期間に”MILKTEA SERVICE”のロゴを作ったり、オリジナルで提供するミルクティーの茶葉のブレンドや、味を決める作業をしました。


まるで本物のように見えるMILKTEA SERVICEの食品サンプルはいつもイベント時に飾られている。 隣の人形はプレゼントでもらったもの。

ーいざ”MILKTEA SERVICE”を始動して一番初めにイベントをされたようですがいかがでしたか?

ストユウ: キャットストリートの路地を入ったところにある屋外スペースで単独でデビューイベントみたいなことを開催したんですよ。するとたくさん友人が駆け付けてくれました。SNSでもたくさん”MILKTEA SERVICE”のことを拡散してくれたり、雑誌にも取り上げてもらったりしたことで”MILKTEA SEVICE”をたくさん知ってもらえるきっかけになったんです。本当に来てくれた皆さんのお陰様で想像を超えるような良い形でスタートを切ることが出来ました。2日間開催したんですけど、あのデビューイベントは自身の人生の中でもとっても大きなターニングポイントでした。

 

ー独立してみて大変だと思う出来事はありますか?

ストユウ: やっぱり何をするのも1人しかいないってことですかね。自分が動き出さないと何も始まらないので()。立ち上げ当時はとにかくがむしゃらに動いていたんですけど、イベントに参加することが多い特性上、週末とか繁忙期に仕事が集中すると業務が追いつかなくなることもたまにあるので。例えば2日間開催のイベントでの出店で夜に関係者たちと打ち上げや飲みに行ったりしていても1人ホテルで次の日の仕込みをしに戻ったりとか、楽しみたい気持ちをグッと堪えて仕込みをすることも多いです()

 

カップに貼られているロゴステッカーも1枚1枚ご自身で貼っているそう。

 

ー独立してみて良かったなと思うことはどんなことですか?

ストユウ: 僕がやっているのはお店じゃなく色んな場所に出向いてケータリングを提供するお仕事なので、一番良かったことは全国規模でたくさんの知り合いやお取引させてもらえる人が出来たことが嬉しいですね。意外と九州にもケータリングで出張させてもらう機会も多いんです。東北エリアが比較的少ないので今後行ってみたいですね。

ーMILKTEA SERVICEはコラボでグッズなんかもリリースされることが多い印象ですが、どのように企画をされるんですか?

ストユウ: 僕から動くことはほぼ無くて、ありがたいことに「コラボしましょう」ってお声掛けいただけることが多いので、面白いと思えれば「是非!」っていう感じでやらせていただいてます。 自分で企画するマーチャンダイズに関してはアイデアを出すのも稼働する労力もケータリングとは別で消費してしまうので年に1回ぐらいのマイペースでやらせてもらってますね。

 

素材や刺繍の色を変えながら定番でイベント時のみ販売しているLOGOキャップ

 

ーストユウさんは見た目にもアフロにキャップ、春夏はワークシャツ、秋冬はコーチジャケットを羽織っていて、ボトムスはワークパンツというスタイルが完成されていてとてもアイコニックだと思うのですが、このスタイルに行き着いたきっかけはありますか?

ストユウ: 一番ラクなんですよ()。決してキャラを出すためとかじゃなくて決まったスタイルの方が毎日考える必要が無くてラクなんです。長年アフロにしてるのも寝癖がつかなくて良いし、ヘアスタイリングせずに毎日同じにシルエットをキープできるのも良くて。同じヘアスタイルにしてるとみんな飽きちゃうと思うんですけど、僕はずっと一緒でいいやっていう感じで抜け出せなくなってるだけですね()。あとワークっぽいスタイルなのはMILKTEA SERVICEはケータリングブランドとして、配送業者のようにミルクティーを届けるっていうことをイメージしてブランディングをしているのであったかい季節はワークシャツ、寒くなれば今日みたいにコーチジャケットっていうユニフォーム的なスタイルにしてるんですよ。

 

LE HALLES PAINTER :  LAVENDER

 

ー今後挑戦してみたいことを教えてください。

ストユウ: ディテールはまだお話できないんですけど、新しい取り組みとしてはお土産ブランドみたいなことをやってみたいなと思っいて。実はすでに動き出しています。まだもう少し先になると思いますがのんびり楽しみしててもらえら。MILKTEA SERVICEとしてはずっと継続して活動出来るように健康にも気をつけながら頑張っていきますので、どこかの町でMILKTEA SERVICEを見かけたら是非気軽に1杯飲みに来てもらえたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

須藤 勇介 @sutoyou
MILKTEA SERVICE @milkteaservice

 

東京都を中心に、全国様々な場所に単身赴き、独自にブレンドした茶葉を使用したミルクティー

を届けるケータリングサービス”MILKTEA SERVICE”を運営。

その濃厚で後味があっさりとした新感覚ミルクティーを武器に日々多くのファンを獲得してい

る。生粋の鹿島アントラーズサファン。

MILKTEA SERVICE オフィシャルサイト https://www.milkteaservice.com

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