ERな人 VOL.16 / 松田 "CHABE" 岳二(ミュージシャン)

 ERな人 VOL.16 松田 "CHABE" 岳二(ミュージシャン)

photo, text, edit by NAOKI KUZE

 

1906に創業したアメリカンワークワークブランド”SMITH’S AMERICAN”(以下スミス)。1970年台に日本で流 通するとリアルワーカーからアメカジフリークまで、ジャンルレスに様々な人々に愛され続けてきたブランド です。そんなスミスを現代で活躍する”ERな人”に仕事やライフスタイルを通して着こなしてもらい、スミスの 魅力を語っていただきます。

 

ーミュージシャンとして長く活動されている一方で、本日お邪魔させていただきました”kit gallery”の運営もされていたり、多様な活動をされていますが、お仕事をする上でのスタイリング で意識にしていることはありますか?

松田 ”CHABE” 岳二 (以下チャーべ): 僕はそこまで派手な格好っていうのはしないんですが、いつ もアメリカンカジュアルなアイテムをベースに洋服を選ぶことが多いんですよね。そのいわゆるア メカジなアイテムをサイズ感で遊んだりしていますね。なので基本的にはその時の気分というか、 シチュエーションに合わせてサイジングをゆったり着たり、ジャストで着たりして着こなしの変化 を楽しんでいるといった感じですね。

 

 

ーチャーべさんはヴィンテージのアイテムを上品に着こなされているイメージも昔からあります。

チャーべ: 洋服の好きなテイストやアイテム選びはこの30年間で全然変わってないんですよね ()。家のクローゼットにもカバーオールはいくつか所有しているので今日着ているスミスのシア サッカージャケットは個人的にもとてもしっくりくるし親近感がとてもあります。

ー着心地はいかがですか?

チャーべ: シャツみたいだから真夏でも持ち運べて良いですよね。僕は屋内での作業が結構多いの で、冷房が効きはじめるシーズンは羽織りの一枚は必ず持ち運ぶようにしているのでちょうど良い

なと思います。ゆったりしたフィッティングで本当にシャツみたいな着心地なのでライブでも使 い易そうだなと。

 

元々バイオリンなどを製造していた1887年創業の”SUZUKI”がアコースティックギターのラインとして製造していた “Three S”12弦ギター。弦は全て張らずに6弦でチューンナップされている。

 

 

 

ーコロナも5類になりましたが、ライブ活動はしやすくなってきましたか?

チャーべ: そうですね。ライブイベントにオファーをしていただく機会が増えましたね。声出しも OKになりましたし、ライブハウスでもマスクしてない人も来場して良いってなっているので、こ ないだライブをした時は、みんな声も出してくれて(コロナ前は)こんなだったなっていうことを思 い出しまして、ドキドキしながらライブしましたね。

 

ーミュージシャンとして当たり前だった光景が、コロナ禍で制限を受けてそういった光景が見れ なくなり、とてつもない無理を強いれられていたんだなと感じます。

 

チャーべ: 完全にコロナ前の状態でライブをするのはまだもう少し時間が掛かると思いますが、み んなの気持ちが外に向いて行くのがとても大事だと思っているのでこれからのライブ活動も本当 に楽しみです。

 

 

取材時は”odd_”というブランドの展示会が開催されていました。

 

“kit galley”のドアにはアーティストの”IKUMI KAKIHARA”さんの「LOVE YOU」が刻まれている
 
ー今後の活動について聞かせてください

チャーべ: 511日に”HMV record shop 渋谷の中に新たに”Bankrobber LABO”というギャラリーが オープンしまして、その立ち上げとキュレーションを担当しています。この”kit gallery”12年間運 営してきて、とても素敵な体験をたくさんさせてもらいました。ここで培ってきたノウハウをより 外に向けて発信ができたら良いなと思って色々と新しいチャレンジを仕掛けていきます。もちろ んこの”kit gallery”も楽しい企画が沢山控えているので楽しみにしていて欲しいです。

ー展示のアプローチが違うと思いますので二つのギャラリーを梯子するのも面白そうですね。

チャーべ: そうやって楽しんでもらえると嬉しいですね。あと個人的には実はコロナ禍で作品を 作ったり絵を描いたりしていたので、そういったアートワークをまとめて発表したいなと思ってい ます。今年は新しいギャラリーや音楽活動もより精力的になっていきますので是非期待していてく ださい。

 

 

 

 

 

松田 “CHABE” 岳二 @cbsmgrfc
ミュージシャン / kit gallery主宰
CUBISMO GRAFICO名義のソロをはじめ90年代より様々なバンド/プロジェクトに参加。 提供したREMIX作品は100曲を超えている。 現在はLEARNERSをメインにバンド活動をしながら弾き語りやDJなど様々な形態でス テージに立ち、作曲家/作詞家としても楽曲提供をしている。
原宿のギャラリー
kit gallery主宰。5月より新たに立ち上げたHMV record shop 渋谷のギャ ラリーBankrobber LABOのキュレーターも務める。