ERな人 VOL.14 / Lee Izumida (絵描き)

 ERな人 VOL.14 Lee Izumida (絵描き)

photo, text, edit by NAOKI KUZE

 

1906に創業したアメリカンワークワークブランド”SMITH’S AMERICAN”(以下スミス)。1970年台に日本で流 通するとリアルワーカーからアメカジフリークまで、ジャンルレスに様々な人々に愛され続けてきたブランド です。そんなスミスを現代で活躍する”ERな人”に仕事やライフスタイルを通して着こなしてもらい、スミスの 魅力を語っていただきます。

 

 

本日は代官山に新しくできた”GReEN Store代官山さんのウインドウペイントの現場に一部始終お邪魔させていただきました。まず初めに驚いたのが下書き無しでいきなりウインドウに描かれるんですね。

 

イズミダリー(以下リー): それはよく言われますね。フリーランスになる前からウインドウペイントの仕事は今までかなり数をこなしてきているので、現場をみたらある程度イメージが出来てしまうのでいつも下書きはせずに迷いなく描き始めていますね。

 

ー普段キャンバスなどに絵を描かれる人はここまで大きいサイズのウインドウだとサイズ感が違って描くのが難しいと聞いたことがあるのですが、リーさんはそんなことは微塵も感じさせない思い切りの良さでした。それにとにかく描き上げるのがとにかく速かったです。

 

リー: それも本当によく言われます()。以前友人のアーティストと一緒にペイントする現場があったんですがその際にもDCコミックスのヒーローの「ザ・フラッシュ」並のスピードだと言われたこともあるんですよね()。ありがたいことに様々なクライアントさんからオファーをいただいてきて数もこなしてきているので、ウインドウペイントをやり始めた時の素早さレベル10だとすると今は素早さレベル100ぐらいになっていますね。

 

今回描き上げられるまで約2時間だったので本当に魔法を見ているかのような時間でした。

 

リー: 天気も良くて気持ち良かったので良い感じに仕上げることができました。

 

養生シートを貼ってからウインドウペイント作業が始まる。

リーさん曰く、いつも絵を描いているので手や洋服には気を付けていてもいつも絵の具がどこかに付いているそう。

 普段からソニーのノイズキャンセリングのヘッドフォンを愛用。気分に合わせて音楽を聴きながらペイント作業をするときもあるという。

 

今回はマドラスチェックのアノラッックシャツジャケットを着用いただきましたがいかがですか?

 

リー: 正直初めてスミスのアイテムを着させてもらったんですけど、これからの時期に日除け対策としてすごく重宝するなって思いながらペイント作業していました。こういうアノラック型の被り物でフードの付いてるアウターって大抵はゴアテックスだったり、機能素材でバリっとした硬いナイロン系の生地感のものばかりなので、薄手なシャツ素材でアノラック型っていうのが本当に良かったです。長袖だけど実際に着てみて蒸れなかったし、コットン100%なので上にも中にもレイヤードが色々と出来ると思うので3シーズンとか、シチューエーションによってはオールシーズ使えてしまうアイテムですよね。私は洋服は基本的に全てユニセックスだと思っているんでメンズの大きい服とかでも着ちゃうんですけど、背が低い女の子でも裾にドローコードがあるので裾を絞ってシルエットを調整も出来きるので着る人を選ばなさそうなアノラックですね。

 

 

リーさんがアーティスト活動をする中で大事にしているワークウェアの定義はありますか?

 

リー: 当たり前の話ではあるんですけど、やっぱり着心地の良さは一番ですね。あとは今日みたいに日除けのない屋外の仕事もあれば、空調が効いた屋内で長時間作業する現場も多いので体温調節がし易い服であること。そして私は全国色々な土地を出張で飛び回っているので小さく畳んで持ち運びし易い服であることですかね。お洒落をすることは大好きなので反面ドレッシーな格好もするんですけど、基本はカジュアルなスタイルが多いので、このアノラックは軽いしポケットも大きくて使い易い位置に付いているので私の活動のスタイルにはとてもフィットしていると感じました。

 

ペイント中の足元にはリーさんのシグネチャーカラーのSTOKEの絵の具のほか、筆を洗うバケツはスノーピークのキャンプバケツを愛用している。折り畳みができるため携行性に優れたリーさんらしいアイテムのセレクト。

見事2時間ほどで作業を完了し、最後に携帯電話のカメラで作品を収めるリーさん。

 

最後に今年の今後の活動について教えてください。

 

リー: 今年は自身の作品作りにもっとエネルギーを使おうと思っています。もちろんウインドウペイントやクライアントワークもやらせていただくのですが、もっと自分に厳しく()、作品作りに向き合おうかと。個展の内容をもっと濃密にできるように、とにかく描いていきたいと思います。

 

 

 

アノラックシャツジャケット (スミス) ¥17,600 / ブーツカットジーンズ (ヤマイ) / サイドゴアブーツ (ラルフローレン) / アイウェア(チミ)

 

 

LEE IZUMIDA (絵描き) @izumidalee
1986年、北海道生まれ。幼少期から絵を描き始める。

アメリカ留学時に絵を学ぶ。
2015年より東京に拠点を移し、2019年より本格的に絵描きとしての活動をスタート。
アクリル画の作品を中心に、看板や宣伝美術、ウィンドウに用いられる絵や文字を描いている。
https://izumidalee.com/

 

 

撮影協力

GReEN Store 代官山 @green_daikanyama88