ERな人 VOL.9 小笠原希帆
ERなひと 小笠原 希帆 (Freada ディレクター)
photo, text, edit by NAOKI KUZE
1906に創業したアメリカンワークワークブランド”SMITH’S AMERICAN”(以下スミス)。1970年台に日本で流 通するとリアルワーカーからアメカジフリークまで、ジャンルレスに様々な人々に愛され続けてきたブランド です。そんなスミスを現代で活躍する”ERな人”に仕事やライフスタイルを通して着こなしてもらい、スミスの 魅力を語っていただきます。
―本日は小笠原さんがディレクターをされているブランド”フリーダ”の”フリーダの部屋”にお招きいただきました。 こちらはどういった空間なんですか?
小笠原 希帆(以下小笠原): 2017 年に”フリーダ”というブランドを立ち上げて、今までは全国にあるフリークス スト アの店舗内で世界観を作り展開していまして、お陰様でブランドも好調で会社から”フリーダ”だけの独自の世界観を表現できる場所をずっと作った方が良いと言われていたのですが、百貨店やファッションビルなどの大きな施設 に”フリーダ”の店を作るイメージが持てなくて色々な方法を探っていました。そんな時に昨年の秋に都内のヴィンテ ージマンションのこの物件を見つけることが出来た縁もあり、ここでなら落ち着いて私が提案したい”フリーダ”の世 界観を表現出来ると思って”フリーダの部屋”を作りました。
―部屋というより家と言ってしまえるぐらい素晴らしい空間ですね。洋服以外にもところかしこにレイアウトされてい るエスニックな雑貨やアートブック、果ては漫画まで様々なものが見受けられます。これらは小笠原さんが全て揃 えられたんですか?
小笠原: はい。ブランド同様、私が好きな物だけをセレクトして置いています。この空間は普段は私がオフィスとして 商品企画やデスクワークをしたり、ブランドのインスタライブを発信したり様々な用途で使っていますし、1 週間か 2 週間に 1 度のペースではありますが、週末にアポイント制で一般のお客様にもお買い物をしていただけるショップ としての機能も持った空間で、その際は私が接客もさせていただいています。
“フリーダの部屋”を案内してくれる小笠原さん。メキシコの女性画家フリーダ・カーロの肖像画とともに漫画が置いてあるスペースを発見。こちらの本棚に並ぶ 漫画や書籍はレンタルすることができ、返却方法は直接戻さずに、全国のどのフリークス ストアに返却しても OK とのこと。
1960 年代にこの部屋が出来た当時から備え付けられているキッチンもデザインそのままに利用している。
―本日はウィメンズラインの 3 pocket wide cover-all を着用頂きましたがいかがでしたか?
小笠原: 最近女の子の洋服もアームが太いシルエットのモノが結構多いので、ラグランでこれだけアームホールが リラックス感あるとまだまだ中にレイヤードすることもできるしスウェットのような厚手なインナーも着れると思いま す。あととにかく軽くて着やすかったですね。カバーオールって分厚いのが多いけど、デニムのオンスが思ったより薄手でこれからの時季でも絶対着やすいし、もはやシャツ。ってぐらい軽かったです。
デニムカバーオール(スミス) ¥16,500 / ワンピース (フリーダ) / サンダル (ミネトンカ)
―7 オンスのデニムを使用しているので、一般的にはアウターではなくデニムシャツで使用されることの多いデニ ムを採用していることもあり着心地が軽く感じられたんだと思います。
小笠原: 使い勝手が良さそうなわけだ。なんなら全部ボタンを閉めてシャツとして着ても良いですね。
―”フリーダ”の花柄のワンピースとの合わせもとても素敵です。
小笠原: ありがとうございます。私は基本的にエスニックや刺繍を用いたアイテムが好きなんですが、 何にだって合わせても良いのがカバーオールの強みだと私は思っているので、他に私がコーディネートするなら、 ヴィンテージの白いフリフリしたレースのワンピースと合わせても良いし、こんなエスニックな刺繍のワンピースもオ ススメです。「持っときゃいいぞ」ってアイテムですよね。肩に掛けても良いし、こんな感じで腰に巻いても可愛いです よね。このインタビューを読んでくださっている方に一言で伝えるなら、「持っとけ!」っていう感じです(笑)。
―「持っとけ!」ありがとうございます(笑)。
小笠原: ミリタリーシャツとかデニムシャツなんかはとりあえず「持っとけ!」なアイテムだと思うので、このデニムカ バーオールもまさに「持っとけ!」だと思います。普段私は”フリーダ”か大好きな古着しか着ないのですが、このカバ ーオールは可愛いですね。あとはオフィスで働く人は夏場の冷房で体が冷えてしまって、意外と年中軽い羽織が必 要なので、そんなオフィスで働く人にもオススメ出来ますね。
―これからの展望を聞かせてください。
小笠原: 現在行っている全国の様々なフリークス ストアのお店に私自身が出向きポップアップストアを開催する活 動は継続していきつつ、フリークス ストアのない県にもフリーダを広めていきたいですね。自社の店舗以外の場所 でももっとやりたいと思っていて、例えば地方の個店さんなどでポップアップストアを開催したり、海外も視野に入れ ているので中国をはじめアジア圏でも色々と販路を広めたりイベントをやれたらな思っています。
―海外にも行きやすくなってきたのですぐに実現出来そうですね。
小笠原:フリーダも 6 年目なので、まだまだここからもっと大きくしていけるよう頑張ります!
小笠原 希帆 @kihoogasawara
Freada ディレクター
2007 年に FREAK’S STORE に入社し、ショップスタッフ、PR を担当。新作と古着をミックスする自由なスタイルで ブランドの顔に。2017 年には「Freada(フリーダ)」を立ち上げ、ディレクターに就任。
Freada オフィシャルインスタグラム @freada__official
【3 pocket wide cover-all*Womens 】
春夏シーズンにも過ごしやすい薄手の7ozデニムを使用したレディースサイズのカバーオールジャケットは着用による経年変化も魅力。オーセンティックなワークウェアのデザインとゆったりとした女性らしい袖周りのシルエットが魅力で、クリーンな印象の女性らしいジャケットです。
【3 pocket wide cover-all*Womens / poly sucker stripe / dk navy】
【3 pocket wide cover-all*Womens / poly sucker stripe / white x navy】